不動産の買取再販とは?仲介との違いや利用するメリット・デメリットを解説

2024-11-19

売却

不動産の買取再販とは?仲介との違いや利用するメリット・デメリットを解説

この記事のハイライト
●買取再販とは不動産会社が直接物件を買い取ってリフォームやリノベーションを施して再販売すること
●仲介との違いは不動産会社の役割・収益モデル・不動産会社が負うリスクの3つ
●買取再販を利用すると物件を「現状のまますぐに売却できる」メリットがある

土地や建物の売却を検討する際には、適切な手段を選択することが重要です。
とくに築年数の古い物件の場合、購入希望者が見つかりにくい可能性があります。
そこで今回は、近年注目を集めている「買取再販」とはなにか、仲介で売却する方法との違いや買取再販で売却するメリット・デメリットを解説します。
明石市で不動産売却を検討中の方は、ぜひご参考になさってください。

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不動産の買取再販とは?

不動産の買取再販とは?

不動産の売却方法には大きく分けて不動産会社の「仲介」による売却と「買取再販」の2つがあります。
買取再販はとくに早期売却を望む方に適した方法として、近年多くの不動産会社が取り入れています。

買取再販とは

「買取再販」とは、不動産会社が直接買主となって中古物件を買い取り、その後、リフォームやリノベーションを施し、性能を向上させた物件を市場に再販売する手法のことです。
築年数が経過した物件でも、間取りの改善や設備の更新、耐震補強などをおこない、新しい買主のニーズに合わせ、より魅力的な物件として販売することが可能です。

買取再販を利用する際の流れ

買取再販をおこなう不動産会社は、まず中古物件の査定から始めます。
立地、築年数、物件の現状などを基にして、適正な価格を迅速に提示します。
査定は通常、数日~1週間以内に完了し、価格に納得すればすぐに契約を進めることが可能です。
手間や時間をかけずに物件を売却できるため、急いで売却したい売主にとっては便利な選択肢です。

買取再販のノウハウ

不動産の買取再販をおこなう不動産会社は、豊富な経験と専門知識を持っており、市場の動向や地域の特性に精通しています。
どのような物件がより高く売れるかを把握しているため、安心して査定を任せることができます。
買取再販はノウハウがなければ利益を出すことが困難なビジネスです。
また、リフォームやリノベーションに関する知識も深く、最小限の投資で最大の価値を引き出す方法を知っています。
ただし、なかには極端に安価で物件を買い取ろうとする不動産会社も存在するため、売却時には慎重な判断が必要です。
不動産会社は中古物件を買い取った後、リフォームやリノベーションをおこない、古い物件でも現代的で魅力的な住まいに変えます。
キッチンやバスルームを最新の設備に更新したり、間取りを変更することもあります。
これらの改修を通じて、買取価格以上で売却することを目指すのです。

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不動産の買取再販業と仲介業の違いとは?

不動産の買取再販業と仲介業の違いとは?

不動産を売却する前に、買取再販業と不動産仲介業がどのように異なるのかを理解することも重要です。
買取再販業と不動産仲介業の主な違いを解説します。

①役割の違い

不動産仲介業者の役割は、売主と買主の間を仲介し、双方が満足のいく取引が成立するよう支援することです。
仲介の不動産会社は、物件の宣伝活動をおこない、購入希望者とのマッチングを促進します。
具体的には、チラシのポスティング、インターネット上で物件情報を掲載するなどです。
購入希望者が現れた場合は、内覧の手配や交渉の調整をおこない、最終的には売買契約の成立から引き渡しまでをサポートします。
仲介の不動産会社は物件を自身で購入するわけではなく、売主と買主の間に立つ第三者として機能します。
一方で、買取再販業者は、不動産会社が直接買主となり、物件を買い取る手法です。
買取再販業者は物件を自社で購入後、必要に応じてリフォームやリノベーションを施し、改善された物件を再販するビジネスモデルが仲介業と異なる点です。
買取再販業者が直接リスクを負い、資金を投じてから利益を見込む形で事業を進めます。
このように、買取再販業者と不動産仲介業者は、取引における役割とリスクの負担の点で大きく異なります。

②収益モデルの違い

不動産仲介業の場合、収益源は仲介手数料です。
仲介手数料は、売主と買主の間で売買契約が成立した際に、成功報酬として受け取るものです。
仲介手数料の金額は、取引額に基づいて上限が定められており、契約金額の3%~5%で設定されます。
仲介の不動産会社は物件の売買が成立することによってのみ収益を得るため、多くの契約を成立させることが収益向上の鍵となります。
一方、買取再販業の収益モデルはより複雑です。
買取再販業では、まず市場から中古住宅を直接買い取ります。
その後、リフォームやリノベーションを施し、物件の価値を向上させたうえで、物件を市場に再販売します。
その際の収益は、再販売価格から元の購入価格および改修にかかった費用を差し引いた金額によって決まるのです。

③取引のリスクの違い

仲介業では、物件の所有や管理にともなうリスクは発生しません。
一方、買取販売業の場合は異なります。
買取販売業は物件を直接購入するため、その売買契約が成功しないと、売れ残った物件が負債につながる可能性があります。
そのため、買取再販サービスはすべての不動産に適用可能となるわけではありません。
買取再販をおこなう不動産会社が事前に査定し、リフォームやリノベーションを施してから売却可能と判断された物件のみが対象となります。

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買取再販を利用して不動産を売却するメリット・デメリット

買取再販を利用して不動産を売却するメリット・デメリット

では実際に、不動産を買取再販を利用して売却する際のメリットとデメリットが気になりますよね。
買取再販を利用する主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット

買取再販を利用すると、物件を「現状のまま手放せる」メリットがあります。
仲介を通じて不動産を売却する場合、物件の外観や内装が購入希望者に与える印象を良くするためにリフォームが推奨されることがあります。
しかし、リフォームは追加費用が発生し、それによる売却価格の上昇が保証されるわけではありません。
その点、買取再販の場合は不動産会社がリフォームやリノベーションを前提に物件を買い取るため、売主は追加投資なしで物件をそのままの状態で売却できます。
「内覧に対応する必要がない」点もメリットです。
仲介を利用した売却では、購入希望者が見つかるまでの間、内覧のための準備や実際の対応が必要です。
内覧の準備や対応には時間と労力がかかります。
対照的に、買取再販では不動産会社が直接買い取るため、内覧の準備や対応が不要です。
また「早く現金化できる」点もメリットになります。
仲介を通じた売却は、市場の状況や物件の条件によって売却完了まで数か月を要することが一般的です。
一方、買取再販を選ぶと、不動産会社がすぐに査定し、条件に合意すれば短期間内に売買契約を結べます。
1週間から1か月程度で売却代金を受け取ることが可能です。
そのため、急に資金が必要になった場合や迅速に物件を手放す必要がある場合におすすめします。

デメリット

買取再販の主なデメリットは、仲介を通じて市場で売却する場合に比べて、売却価格が低く設定される可能性がある点です。
買取再販をおこなう不動産会社は、買い取った物件に対してリフォームやリノベーションをおこなうための工事費用やその他の経費を考慮して買取価格を設定します。
結果として、これらのコストを差し引いた価格での買取が一般的であり、市場相場よりも低くなることが多いです。
売却を検討している売主にとっては、提示された査定価格の根拠を確認し、不利な条件が付いていないか慎重に検討することが必要です。

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まとめ

買取再販とは、不動産会社が直接買主となって物件を買い取り、リフォームやリノベーションを施して市場に再販売する手法のことです。
仲介との違いは、不動産会社の役割、収益モデル、リスクが挙げられます。
買取再販を利用すると物件を現状のまますぐに売却できるメリットがありますが、売却価格が相場よりも下がるリスクがあります。
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