2024-05-28
築年数が古い家のなかには、シロアリが繁殖して損傷してしまっているケースもあるのではないでしょうか。
そのような家を売却する際には、通常の家の売却では問題にならないことにも注意が必要です。
そこで今回は、「シロアリ被害」とはどのような状態なのか、シロアリ被害にあった家の売却方法や、知っておくべき注意点について解説します。
明石市で、シロアリ被害にあった家の売却をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
「シロアリ」という言葉を聞くだけで、不快なイメージを持ってしまいますよね。
しかし、とくに築年数が古い家の場合、シロアリが発生したことがある家も少なくありません。
では、シロアリが発生すると、家がどのような状態になるのでしょうか。
まずは、「シロアリ被害」とはどのようなものなのか、家に与える影響について解説します。
そもそもシロアリとは、どのようなものなのかご存じでしょうか。
「シロアリ」という名前から、アリの一種であると思われている方が多くいらっしゃいます。
たしかに、羽が付いたアリのような姿をしていますが、実はシロアリは「ゴキブリ」の一種です。
シロアリは、湿った木材を好んで食べます。
光を嫌うため、日当たりの良い場所に発生して増えることはあまりありません。
家のなかでは、浴室や台所の床下など、湿気が多い場所で繁殖し、被害が集中しやすくなります。
また、シロアリは、木材だけでなく、コンクリートにもダメージを与えます。
したがって、コンクリート構造の家でも、油断はできません。
シロアリは、木材を食べる昆虫であることは知られていますが、具体的にシロアリが発生することで、家はどうなるのでしょうか。
まず、シロアリが木材を食べることで、家の柱や梁などが弱くなり、耐久性が低下します。
柱や梁といった家の構造上重要な部分がもろくなると、耐震性も損ないます。
そのような状態の家は、地震が起こった際に倒壊する可能性が高まるのです。
雨漏りしている空き家は要注意!
雨漏りを放置すると、家のなかに雨が入り、湿気が多くなります。
湿気を多く含むことで腐った木材もシロアリの大好物です。
居住している家は、雨漏りに早く気付いて修繕しますが、とくに危険なのは放置された空き家です。
適切な管理がおこなわれていない空き家は、雨漏りが発生していても気付かず、そのまま家のなかに雨水が入り込むため、木材が腐食していることがよくあります。
そのような空き家はシロアリが繁殖し、柱や梁、壁、床などがぼろぼろになっている可能性も十分考えられます。
▼この記事も読まれています
遺留分の不動産評価額決定方法と決まらないときの対処法
\お気軽にご相談ください!/
次に、シロアリ被害にあった家を売却する3つの方法について解説します。
シロアリ被害にあった家は、通常の家としての機能を失った状態です。
したがって、一般的な中古住宅として売却すると、大きなトラブルに発展する可能性が高いため、以下のような方法で売却すると良いでしょう。
それぞれの方法について、順番に解説します。
まず挙げられるのは、シロアリを駆除してから家を売却する方法です。
ただし、木材の内部に繁殖するため、個人で駆除することはできません。
シロアリの駆除を専門に扱う業者に依頼して、特殊な方法で駆除してもらう必要があります。
シロアリの駆除は、薬剤を使っておこないます。
その方法は、「薬剤を巣に持ち帰らせる」もしくは「柱などに直接薬剤を注入する」の2種類があり、異なる薬剤を使用します。
薬剤を巣に持ち帰らせる方法は、ゴキブリ駆除などでもよく用いられるため、イメージしやすいかもしれません。
シロアリのエサとなる腐った木材などに薬剤を混入し、巣に持ち帰らせ、巣にいるシロアリもろとも駆除します。
ただし、効果が出るまで時間がかかります。
家の基礎や柱などに穴を開け、直接薬剤を注入する方法もあります。
即効性はありますが、巣にいるシロアリは駆除できません。
そこで、可能であれば、両方の薬剤を使用して駆除し、そのあと売却することをおすすめします。
そのままの状態で、「古家付き土地」として売却するのも方法の1つです。
古家付き土地は、家を売るというより、土地に家が付いてくるという売却方法で、メインは土地です。
費用をかけてシロアリを駆除したり、損傷部分を修繕したりせずに売却するため、売却価格は低くなりますが、土地を探している方もターゲットになります。
家の損傷が激しい場合は、売り出してもなかなか買主が見つからない可能性があります。
また、先述したように、地震や台風などで倒壊する恐れがあるため危険です。
したがって、シロアリ被害が深刻な場合は、解体して更地にしてから売却するほうが良いでしょう。
解体費用はかかりますが、更地にすることで土地の状態を確認することができ、ターゲットの幅も広がります。
シロアリ被害にあった家でも、売却の仕方を工夫すれば、買主が見つかる可能性が高まるのです。
ただし、どの方法を選択すると良いのかは、シロアリ駆除の業者や不動産会社と相談しながら、慎重に検討することが大切です。
▼この記事も読まれています
相続時の不動産売却における注意点とは?媒介契約や売却の方法を解説
\お気軽にご相談ください!/
シロアリによるダメージを受けた家を売却するにあたって、注意すべきことがあれば事前に知っておくと安心ですよね。
そこで最後に、売主が知っておくべき注意点について解説します。
「シロアリ被害について知られると売れないかもしれない」という思いから、事実を隠して売却しようと考える方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、事実を隠して不動産を売却したあと、シロアリ被害が発覚すると、買主から「契約不適合責任」を問われる恐れがあります。
契約不適合責任とは、不動産の売却後、契約内容とは異なる瑕疵(欠陥や不具合)が発覚した場合に、売主が買主に対して負う責任のことです。
契約不適合だとみなされると、買主から損害賠償や契約解除を求められる可能性があります。
しかし、瑕疵について買主に告知し、双方が同意したうえで売買契約書に記載すれば、契約不適合責任を問われないケースがほとんどです。
したがって、シロアリ被害については、隠さないで告知し、その内容を契約書に盛り込んだうえで契約することが大切です。
通常の不動産でも、売却には3か月~半年程度かかるのが一般的です。
物件の状態や立地条件によっては、それ以上かかることも珍しくありません。
シロアリ被害にあった家は、購入を避ける方が多いため、通常の家より売却が困難になることが予想されます。
したがって、期限を決めて売却活動をおこなうより、時間がかかることを想定したうえで、少しでも早く売却できるような販売戦略を立てることが大切です。
▼この記事も読まれています
不動産を「任意売却」するとは?概要やメリット、一連の流れをご紹介
シロアリは、湿った場所にある木材を好むゴキブリの一種で、繁殖すると柱や梁など、家の構造上重要な箇所に深刻な被害をもたらします。
シロアリ被害にあった家は、ダメージの程度によって売却方法に工夫が必要ですが、売れないわけではありません。
売却する際には、契約不適合責任のリスクを軽減するために、事実を包み隠さず告知し、同意を得たうえで、その内容を売買契約書に盛り込むことが大切です。
明石市での不動産売却なら明石不動産売却センターへ。
独自の査定方法や各メディアでの広告展開が強みです。
お客様に寄り添ったサポートをさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
この記事のハイライト ●「生産緑地」とは、農業の継続が義務付けられた生産緑地地区内にある農地や森林のこと●生産緑地の指定を解除するには、主たる従事者の病気または死亡により営...
2023-08-15
この記事のハイライト ●二世帯住宅には完全分離型・一部共有型・完全同居型の3種類がある●二世帯住宅はそもそもの需要が少ないため売れにくいとされている●買取であれば売主側でリ...
2023-09-05
この記事のハイライト ●3階建ての家の特徴は「駅に近い」「延床面積が広い」「高さを有効活用できる」の3つ●売却しにくい理由は移動が大変でメンテナンス費用が高く、ターゲット...
2023-09-26
この記事のハイライト ●減価償却費とは日々の使用によって減った資産の価値を数字に表したもの●不動産売却では定額法を用いて減価償却費を計算する●取得費がわからない場合は損する...
2023-10-10
この記事のハイライト ●不動産は現金よりも相続税を抑えられる可能性がある●不動産を相続すると相続時のトラブルや管理の負担などが懸念される●現金の相続にもメリットがあるので相続税額だけではなく総合的に考え...
2024-09-10
この記事のハイライト ●養子縁組には普通養子縁組と特別養子縁組がある●養子の人数も相続税の基礎控除額に影響する●養子縁組をする際は相続人にも説明しておくことが大切養子縁組をして養子に財産を残したいとお考...
2024-08-13
この記事のハイライト ●資産の組み換えとは所有する資産を売却するなどの方法で別の資産に交換すること●資産の組み換えによって相続税の節税や相続人の負担を軽減することができるため相続対策になる●資産の組み換...
2024-07-09
この記事のハイライト ●単純承認とは被相続人の財産も債務もすべてを相続すること●単純承認の選択は手続き不要だが、迷う場合は3か月以内に判断する必要がある●相続財産の処分・不動産の名義変更・相続財産の隠匿...
2024-06-26
この記事のハイライト ●空き家のご近所トラブルの事例は庭の草木が伸びる・ゴミの不法投棄・犯罪の温床になるなどがある●ご近所トラブルを回避するには管理会社や防犯会社などを利用して空き家を適切に管理すること●...
2024-08-09
この記事のハイライト ●相場から見る空き家の売却タイミングは不動産価格市場が右肩下がりにあるとき●築年数から見た場合は建物の資産価値が年々減少していくため築15年以内の売却がおすすめ●住宅ローン金利の観...
2024-06-18
この記事のハイライト ●空き家の築年数が古かったりリフォーム費用が高額になったりする場合は更地にして処分するケースがある●建物を残したまま売る(現況渡し)場合はコストをかけずに売ることができるが契約不適...
2024-03-19
この記事のハイライト ●セーフティネット住宅とは、住宅確保要配慮者の入居を拒まない住宅のこと●空き家をセーフティネット住宅に登録するには、床面積などの基準を満たす必要がある●専用住宅で登録すると、改修費...
2023-11-21
この記事のハイライト ●計算ミスや評価額の間違いなどで相続税を納めすぎてしまうことがある●相続税還付の手続きは相続税の申告期限から5年以内におこなう●還付された事例に広大地の評価額減額や不整形地の評価額...
2024-08-27
この記事のハイライト ●不動産取得税とは土地や建物といった不動産の所有権を取得する際に課税される税金で都道府県に納める●死因贈与の場合や相続時精算課税制度を利用する場合は課税対象となる●建物や住宅用の土...
2024-03-26
この記事のハイライト ●相続税の物納とは、相続税を現金ではなく相続財産で支払うことをいう●物納できる財産には優先順位が定められており、好きなように選ぶことはできない●物納申請は条件が厳しく、また事前準備...
2023-11-14
この記事のハイライト ●遺産分割協議がまとまらなかったり現金が少なかったりすると相続税が払えない状況になる●相続税が払えないと無申告加算税や延滞税がかかったりするほか最終的には財産を差し押さえられてしま...
2023-11-07
この記事のハイライト ●契約不適合責任は不具合が契約書にすべて書いてあれば責任問題の回避ができる●契約不適合責任があれば、買主は4つの権利を売主へ請求できる●インスペクションでの不具合や心理的瑕疵の告知...
2022-10-25
この記事のハイライト ●インスペクションとは、専門資格を持つ検査員が目視や計測で建物状況を調査すること●不動産売却前にインスペクションしておくと売主・買主双方にメリットがある●インスペクション費用相場は...
2022-10-04