2022-03-18
空き家を売りたいと考えた際に、建物を残したまま売るのか更地で売るのかお悩みの方がいらっしゃるかと思います。
迷っているあいだにも、税金やメンテナンスの費用、管理の手間などがかかってきます。
今回は、空き家を現状のまま売る場合と更地にして売る場合のそれぞれのメリット・デメリットと、空き家を保有している場合にかかる費用や税金をご紹介します。
明石市、加古川市、神戸市で空き家を売りたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
\お気軽にご相談ください!/
「空き家を売りたいけれどどのように売ればよいかわからない」とお悩みの方は多くいらっしゃいます。
空き家の売却方法の1つは、空き家を残した現状のままで売却する方法です。
空き家を現状で売却するメリットやデメリットはどのようなものがあるでしょうか。
そもそも空き家とは、どのような住宅のことをいうのでしょうか。
国土交通省によると、空き家は1年間以上誰も住んでいない住宅を指します。
空き家と聞くと何年も放置されている住宅のイメージがありますが、1年以上居住する人がいなければ、その住宅は空き家ということになります。
一方で、新築でまだ人が住んでいない状態では空き家には該当しません。
空き家を売却する方法は現状のままか、更地にするかのどちらかです。
そして、現状のまま売却する方法では、空き家のある状態を考え方を「古家付き土地」と「中古住宅」という2種類に分けることができます。
売却方法をまとめると以下のとおりです。
古家付き土地と中古住宅の違いは、建物そのものに価値をつけられるかどうかです。
その空き家が、そのまま住むことができる状態であれば中古住宅として売却し、住めない状態であれば古家付き土地として売却します。
住めるかどうかの判断に明確な基準はありませんが、建物の法定耐用年数に従って判断することが多いです。
例えば、木造住宅の法定耐用年数は22年であるため、築22年が1つの基準となります。
しかし、建物の状態が良ければ法定耐用年数を超えていても中古住宅として売却できるので、空き家を売りたいとお考えでしたら一度不動産会社に相談するのがよいでしょう。
以下では、古家付き土地に建つような空き家を売ることを想定して、現状のまま売却する際のメリットとデメリットを解説します。
空き家を現状のまま売却するメリットの1つは、解体費用が発生しないことです。
解体費用は構造や立地によって金額が変動し、場合によっては数百万円になることもあります。
更地にすると解体費用がかかってしまいますが、現状のままで売却すれば解体費用の負担を減らすことができます。
建物が建っている土地には、固定資産税の軽減措置の特例が適用されます。
この特例では、固定資産税額が最大で6分の1にまで軽減されます。
そのため、仮に売却まで時間がかかったとしても、固定資産税の軽減が受けられます。
近年、古い住宅を購入し自分の好きなようにリフォームやリノベーションをおこなう方が増えています。
売りたい空き家の立地や建物の状態が良い場合は、現状のままでも購入希望者が見つかる可能性がありますので、現状のまま売却する方が良いでしょう。
現状のまま売却すると、解体費用は購入者が負担することになります。
解体費用は大きな出費となりますので、それを考慮した売却価格にすると、希望の価格より安くする必要があるケースが多いです。
空き家にそのまま住むことができれば価格への影響は大きくない可能性もありますが、建物の価値がない古家付き土地で売却する場合は、売却価格が更地で売り出すよりも安くなってしまうことがあります。
古家付き土地を売却する場合、建物はそのまま利用できない可能性が高いので、買主は建物の解体をおこなう必要があります。
また空き家が残っていると、買主が地中の埋設物や地盤を確認したいと思った際に、確認することが難しくなります。
こうして古家付き土地は更地に比べて、活用する際の手間やリスクが多いので、買い手は購入を検討するのに慎重になってしまい、売却するまでに時間がかかってしまうことがあります。
空き家を現状のままで売却しようとすると、建物の管理をおこなう必要があります。
換気や掃除をおこなう手間がかかり、売りたい空き家が遠方にある場合は交通費などの費用も負担しなければいけません。
また、建物の劣化具合によっては倒壊の危険性があり、場合によっては多額の費用がかかることもあります。
弊社が選ばれる理由|お客様の声
\お気軽にご相談ください!/
空き家を売りたいとお考えの際、建物を解体して更地で売却するのも1つの方法です。
更地で売る場合は、古家付き土地と比べてどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
更地を購入すれば、すぐに新築住宅の計画をおこなうことができます。
また、解体費用がかからず、土地の状況を確認しやすいので、購入者は建物を建てる準備をスムーズにおこなうことが可能です。
そのため、更地での売却は古家付き土地の売却に比べて買主が見つかりやすい傾向があります。
更地での売却は空き家を除却しますので、空き家管理の必要がありません。
空き家の管理は、部屋の換気や掃除をおこなうだけでも手間がかかります。
また、空き家が残っていると売却中に倒壊する恐れがありますので、メンテナンスに高額な費用がかかってしまうこともあります。
更地にするには、空き家の解体をおこなう必要があります。
費用はもちろん、解体業者との打ち合わせなどの手間がかかりますので、売却活動に時間があまり取れない方はスケジュールの調整に注意する必要があるでしょう。
固定資産税の軽減特例は建物が建っている土地が対象ですので、更地は軽減特例を受けることができません。
この場合、課税額は6倍に跳ね上がります。
売却期間が長引くと税金の負担が大きくなりますので、悪い立地や不動産需要が少ないエリアにある空き家を売りたい場合は、更地にするかについて慎重な検討が必要です。
弊社が選ばれる理由|お客様の声
\お気軽にご相談ください!/
空き家を売りたいとお考えの方でも、空き家を所有し続けなければならないという方がいらっしゃるかと思います。
先祖代々引き継いだ土地を自分の代で売ることはできない、いずれ実家があった故郷に戻りたいなど、所有し続ける理由はさまざまでしょう。
ここで気になるのが、所有し続けるあいだにかかる費用や税金についてです。
所有しているあいだにかかる費用や税金がどれくらいか、以下でご紹介します。
空き家を所有していると空き家を維持管理するコストがかかります。
庭の草むしりや換気は定期的におこなう必要がありますが、管理する空き家が遠方にある場合は交通費がかかります。
また、台風や地震の被害で建物にダメージが加われば修繕が必要となり、修繕費用もかかってきます。
なお、空き家の管理をおこなっている不動産会社が身近にあれば、任せるということも手段の一つです。
この場合、管理委託料が発生しますが、ご自身が移動する時間や費用を削減できるので、一度ご検討いただくとよいでしょう。
空き家の保険加入は必須ではありません。
しかし、延焼や地震により所有する空き家が倒壊した場合には建物を撤去する費用がかかります。
撤去の際に、保険に加入しておけば補償を受けることができますが、未加入であれば自費でおこなわなければいけません。
また、空き家の一部が損壊し、周辺の人やものに危害を加え、損害賠償を請求されるケースもあります。
これらの事態に備えて火災保険や地震保険に加入することが望ましいですが、保険料は月に数万円程度かかることもあり、大きな出費となります。
不動産を所有していると固定資産税や都市計画税がかかります。
税額は土地や建物の評価額で変動しますが、一般的には戸建てで1年間で10~12万円程度です。
また、前述のとおりですが、更地の状態で土地を所有していると空き家が建っているときと比べ、固定資産税が6倍になりますので注意が必要です。
弊社が選ばれる理由|お客様の声
空き家を売りたいとお考えの際、現状のままで売るか更地で売るかはそれぞれメリット・デメリットがあります。
どちらが良いのかについては売却するタイミングや期間などで異なりますので、迷う場合はまずは不動産会社に相談することをおすすめします。
明石不動産売却センターは明石市、加古川市、神戸市垂水区・兵庫区エリアを中心に不動産売却の相談を承っております。
空き家や更地の売却についてもご相談に応じますので、お悩みの際はお気軽にご相談ください。
空き家の放置はリスクが高く「売却を早くするべきだ」と言われることが多いです。 ではどうやって空き家を売却したら良いのでしょうか? 現在空き家をお持ちの方へ向けて、今回は空き家の放置にどん...
2021-11-02
「そろそろ終活で、不動産の相続について考えたい」「相続した場合、空き家になってしまったらどうやって管理するんだろう?」 このようにお悩みではありませんか? 空き家は年々増加傾向にあり...
2022-01-14
目次 ▼ 空き家火災の原因▼ 空き家火災が起きないための対策法▼ 空き家火災による所有者への責任▼ まとめ 相続などにより空き家を所有しているという方は少なくはありません。 とくに...
2022-05-02
この記事のハイライト ●空き家を現状のまま売却する場合は幅広い顧客層を募れるが、売却期間が長期化する傾向がある●空き家を解体して更地にして売却する場合は解体費用と税の増額に...
2022-10-14
この記事のハイライト ●借地権付き建物を相続する際に地主の許可は不要だが遺贈の場合は承諾が必要●建物の増改築や建て替えをおこなう際は地主から許可を得る必要がある●借地権付き建物を売却する際は地主から許可...
2024-12-17
この記事のハイライト ●本来の相続人に代わって被相続人の財産を相続することを代襲相続と言う●代襲相続が起こるケースは死亡のほかにも相続欠格や相続廃除されているケースがある●代襲相続人の範囲は本来の相続人...
2024-10-01
この記事のハイライト ●不動産は現金よりも相続税を抑えられる可能性がある●不動産を相続すると相続時のトラブルや管理の負担などが懸念される●現金の相続にもメリットがあるので相続税額だけではなく総合的に考え...
2024-09-10
この記事のハイライト ●養子縁組には普通養子縁組と特別養子縁組がある●養子の人数も相続税の基礎控除額に影響する●養子縁組をする際は相続人にも説明しておくことが大切養子縁組をして養子に財産を残したいとお考...
2024-08-13
この記事のハイライト ●空き家の浄化槽を清掃しないと悪臭や汚水の排出の原因になる●長期間使用しない場合は「浄化槽使用休止届出書」を自治体に提出して休止する●浄化槽法により定期的な保守点検や法定検査を受け...
2024-11-05
この記事のハイライト ●相続空家の特例とは相続した空き家の売却益から最高3,000万円まで控除できるという制度●相続空家の特例は共有名義の不動産にも適用できるが誰と共有しているかによって適用範囲が異なる●...
2024-09-24
この記事のハイライト ●空き家のご近所トラブルの事例は庭の草木が伸びる・ゴミの不法投棄・犯罪の温床になるなどがある●ご近所トラブルを回避するには管理会社や防犯会社などを利用して空き家を適切に管理すること●...
2024-08-09
この記事のハイライト ●相場から見る空き家の売却タイミングは不動産価格市場が右肩下がりにあるとき●築年数から見た場合は建物の資産価値が年々減少していくため築15年以内の売却がおすすめ●住宅ローン金利の観...
2024-06-18
この記事のハイライト ●不動産売却時に利用できる「3,000万円控除」とは譲渡所得から最大で3,000万円まで差し引くことができる制度●マイホームの売却時に利用できる3,000万円控除は自分が住んでいる...
2024-11-29
この記事のハイライト ●計算ミスや評価額の間違いなどで相続税を納めすぎてしまうことがある●相続税還付の手続きは相続税の申告期限から5年以内におこなう●還付された事例に広大地の評価額減額や不整形地の評価額...
2024-08-27
この記事のハイライト ●不動産取得税とは土地や建物といった不動産の所有権を取得する際に課税される税金で都道府県に納める●死因贈与の場合や相続時精算課税制度を利用する場合は課税対象となる●建物や住宅用の土...
2024-03-26
この記事のハイライト ●相続税の物納とは、相続税を現金ではなく相続財産で支払うことをいう●物納できる財産には優先順位が定められており、好きなように選ぶことはできない●物納申請は条件が厳しく、また事前準備...
2023-11-14
この記事のハイライト ●契約不適合責任は不具合が契約書にすべて書いてあれば責任問題の回避ができる●契約不適合責任があれば、買主は4つの権利を売主へ請求できる●インスペクションでの不具合や心理的瑕疵の告知...
2022-10-25
この記事のハイライト ●インスペクションとは、専門資格を持つ検査員が目視や計測で建物状況を調査すること●不動産売却前にインスペクションしておくと売主・買主双方にメリットがある●インスペクション費用相場は...
2022-10-04