2022-01-14
「そろそろ終活で、不動産の相続について考えたい」「相続した場合、空き家になってしまったらどうやって管理するんだろう?」
このようにお悩みではありませんか?
空き家は年々増加傾向にあり、相続した空き家の終活方法についてお問い合わせをいただくことが多々あります。
そこで今回は、終活のために相続した家が空き家になってしまった場合に関わる管理の仕方や管理を放置した場合のデメリット、さらに空き家状態にしないための解決策について解説します。
明石市や加古川市、神戸市の垂水区や兵庫区エリアで不動産売却をご検討中の方はぜひチェックしてみてくださいね。
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終活で不動産の相続を検討している場合に、知っておきたい知識として誰も住まずに空き家になった場合でも「管理は必要」ということです。
空き家は上手に管理しないと、その後に住むのも売るのも難しくなるため、注意が必要です。
ここからは空き家の管理方法について、「自分たちで管理する場合」と「管理会社に依頼する場合」に分けて解説します。
管理方法その①換気をする
空き家の管理で一番におこなっていただきたいのが、「換気」をすることです。
空き家で人の出入りがなくなった住宅は、閉め切った室内に湿気が溜まりやすく、木造住宅などは湿気が原因で腐りやすくなります。
そのため定期的に空き家の窓を開放し、家の中に溜まった湿気を外に排出することが重要です。
管理方法その②水廻りの通水をする
空き家の管理方法として、換気の次に重要になるのが「通水」をすることです。
キッチンや洗面所など長期間水を使わずにいると、排水トラップの水が蒸発し、排水管の臭いが部屋の中に充満する場合があります。
さらに水のなくなった排水管から害虫やネズミなども侵入しやすく、衛生状況も悪化しかねません。
空き家に入ったら、窓の開放と同時に水道の蛇口をひねることも忘れずにおこないましょう。
管理方法その③掃除をする
次に重要なのが、掃除をすることです。
空き家は人の出入りが無くてもホコリが溜まったり、庭に雑草が生えたりして、家がどんどん劣化していきます。
とくに庭木の手入れや落ち葉や雑草の除去などは、入念に行いましょう。
落ち葉や雑草を放置すると、害虫の発生や野良猫のふん尿被害など、近隣住民にまで悪影響を及ぼす場合があるため注意しなければなりません。
遠方にお住まいで、定期的な管理が難しい場合は、防草シートや除草剤を活用するなどし、それすらも難しい場合は不動産会社へ管理の委託も検討すると良いでしょう。
管理方法その④雨漏り箇所の確認
空き家の管理で、非常に気付きにくいのが、雨漏りの有無です。
まずは天井や窓際の壁などに濡れたようなシミがないか、家中を入念にチェックしてみましょう。
物件に行く前に晴れの日が続いていると、雨漏りを見落としてしまったり、壁裏の雨漏りに気づかず進行してしまったりする場合もあります。
万が一カビが発生していたり、空き家全体が悪臭を放っている場合などは、不動産会社へ早めに相談しましょう。
管理方法その⑤その他不具合箇所の点検
空き家の管理では、物件全体の不具合箇所やトラブルに発展しそうな箇所をチェックして回ることがとても重要です。
遠方の方やご年配の方で空き家の管理が難しい場合は、管理会社へお任せすると良いでしょう。
通風・通水などの管理はもちろん、地震や台風など自然災害後の被害状況の確認など、プロの視点でチェックしてもらえます。
ただし継続的に費用が発生しますので、空き家の活用方法を考えた上で、いつまで管理をお願いするのか親族間で話し合って決めると良いでしょう。
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相続した家が空き家になった場合で、相続する方が忙しくて放置したままの状態になる可能性はありませんか?
空き家のままの状態で放置すると、さまざまなデメリットが生じます。
相続した空き家を管理せずに放置すると、さまざまな箇所が急速に老朽化していきます。
空き家の市場価値は経年とともに年々減少していきます。
国土交通省による「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」によると、戸建て住宅は築後20年で価値がほぼ「ゼロ」になると言われています。
さらに適切な管理をしないまま放置した空き家は、老朽化が深刻になり、資産価値も大幅に減少していくでしょう。
相続後の空き家で怖いのはトラブルに発展することです。
放置した空き家で起こるトラブル事例
人の気配のない空き家は、さまざまな犯罪に関わるリスクや大きな事故につながる危険性を伴います。
さらに近隣住民や通行人に危害を加えた場合は、損害賠償を負う可能性もあるため、注意が必要です。
相続した不動産は適切な管理をしないまま放置すると、行政から「特定空き家」として指定される場合があります。
特定空き家とは、以下のような空き家を指します。
倒壊の危険性ある建物
著しい傾斜、構造耐力上主要な部分の損傷など
保安上危険な状態
屋根・外壁などの破損や脱落、擁壁の老朽化など
衛生上有害な状態
石綿の露出や飛散、ゴミの放置、ネズミや害虫の発生など
景観を損なっている状態
景観法のルールに適合しない状態、窓ガラスが割れたままの状態など
周辺の生活環境の保全の観点から放置することが不適切な状態
立木の枝葉のはみ出し、シロアリの大量発生など
特定空き家に指定されると、固定資産税の優遇措置が受けられなくなる上、行政の指導に従わない場合は「行政代執行」により強制的に建物自体を解体されます。
行政執行された費用は所有者が負担し、命令に従わなかったとして罰金を課せられることもあるため、注意が必要です。
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さいごに、終活の段階で空き家状態にしないための解決策についてチェックしておきましょう。
空き家を放置しないための解決策として、空き家を解体し更地にする方法があります。
空き家を解体することで、解体費用の発生や固定資産税の増額など、費用はかかりますが、前項であげたようなトラブルや特定空き家に指定される心配から開放されます。
また駐車場として利用するなど、新たな需要を生み出す可能性もあるでしょう。
解体が難しい場合は、空き家を譲渡する方法があります。
譲渡することで、老朽化した空き家の管理やトラブルに巻き込まれたり、固定資産税などの支払い義務から開放されます。
ただし、老朽化が激しい建物や立地条件によっては、売却が難しく無償で譲渡することになるかもしれません。
相続した後、誰も住まなくなり空き家になる場合は、時間や費用をかけずに手放す解決策として「買取」があります。
買取とは、不動産会社が買主となり直接空き家を買い取ってくれる方法です。
売却と比較すると価格は低くなりますが、それは解体やリフォームなど買取後の費用を試算した上での価格になるため、売主が資金を捻出する必要がありません。
また家財が残ったままの状態でも買取が可能な場合も多いため、購入希望者を探す手間がないのも買取の大きな魅力です。
さらに買取価格に納得をすれば、すぐに現金化できるため、相続後も安心ですし、終活の段階で買取を検討する場合は今後の蓄えとして確保できるのもメリットの1つでしょう。
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空き家は自分で管理するには、手間がかかり、業者へ依頼すると費用がかかります。
とはいえ、空き家を放置してしまうと費用の発生や、事故やトラブルに巻き込まれるリスクもあるため注意が必要です。
誰も住む予定がなく空き家になりそうな場合は、早めに売却や買取などで手放すことを検討すると良いでしょう。
明石市や加古川市、神戸市の垂水区や兵庫区エリアで、終活を機に今住んでいる家を相続したいと考えている方は、現状の市場価値を無料で査定できますのでお気軽に明石不動産売却センターまでお問い合わせくださいませ。
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