2021-12-21
親から相続した家など、遠方にある不動産を売却したいけれども方法が分からない、と困っていませんか?
遠方にある不動産は、何度も現地に行かなくても売却が可能です。
今回は、遠方の不動産を売却する方法と具体的な流れ、スムーズに売却するために知っておきたい注意点を解説します。
明石市や加古川市、神戸市の垂水区や兵庫区エリアにある不動産を、遠方から売却したいとご検討中の方は、ぜひご参考にしてください。
\お気軽にご相談ください!/
遠方にある不動産を売却する方法は二つあります。
それぞれどのような方法かを解説します。
持ち回り契約とは、売買契約書を不動産会社・売主・買主の三者で郵送しあって売買契約を締結する方法です。
まず、不動産会社が売買契約書を2通作成し、買主に郵送します。
買主は手付金を所定の口座に振り込んだうえで、売買契約書に署名・捺印し、売主に郵送します。
売主は手付金が振り込まれていることを確認し、売買契約書に署名・捺印して不動産会社に返送します。
売買契約書が不動産会社に届いた時点で、売買契約は成立です。
遠方にある不動産は、持ち回り契約以外にも、代理人を立てることでも売却可能です。
代理人は、親戚や知人、もしくは司法書士に依頼します。
親戚や知人に依頼
売却したい不動産の近くに親戚が住んでいる、あるいは親しい知人がいる場合には、委任状を用意して代理人を依頼することでも売却できます。
ただし、契約書に代理で署名した人の行為の責任は、依頼した人が負うことになります。
親戚や知人に依頼するときには、信頼できる人を選ぶことが大切です。
司法書士に依頼
代理人は、司法書士に依頼することも可能です。
司法書士とは、不動産登記や契約書の作成などをおこなう専門職で、国家資格を有した人です。
手数料は発生しますが、契約上のトラブルなどを心配する必要がなくなります。
弊社が選ばれている理由|スタッフ紹介
\お気軽にご相談ください!/
ここからは、遠方にある不動産を売却する流れをご紹介します。
まずは、現地にある不動産会社に査定を依頼します。
わざわざ現地に行かなくても、インターネットで検索すれば良いでしょう。
ただし、不動産を売却するときには、実際に物件を見る「訪問査定」が必要なので、現地に行かないのであれば、カギを渡す必要があります。
電話で話をするなどし、信頼できる会社かを慎重に見極めて選びましょう。
訪問査定による査定額に納得したら、不動産会社と媒介契約を結びます。
媒介契約は、現地に行かなくても郵送で進めることが可能です。
媒介契約には、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3種類があります。
一般媒介契約は、複数の不動産会社と契約できますが、売主に対して活動状況報告書を提出する義務がありません。
対して専任媒介契約は2週間に1回以上、専属専任媒介契約なら1週間に1回以上の活動状況報告書の提出義務があります。
遠方からの売却では、不動産会社がどのような売却活動をおこなっているのか、直接確認するのは困難です。
媒介契約は、活動状況報告書をもらえる専任系を選ぶようにしましょう。
なお、専属専任媒介契約では自分で買主を見つけた場合でも、不動産会社を通して契約を結ぶ必要があります。
ご自分で買主を探せる可能性のある方は、専任媒介契約を選ぶと良いでしょう。
不動産会社と媒介契約を結んだら、売却活動を始めます。
不動産会社の店頭に物件情報を張り出したり、ホームページに情報を掲載したりして、購入希望者を探してもらいます。
購入希望者が現れたら、実際に物件を見てもらう内覧が必要です。
内覧は、媒介契約をした不動産会社が対応してくれます。
専任系の媒介契約を結んでいれば、活動状況報告書が送られてくるため、内容をチェックし、疑問点はその都度確認しましょう。
購入希望者が購入の意思を固めたら、売買契約を結びます。
売買契約は、前章でご紹介した「持ち回り契約」か「代理人契約」のいずれかの方法でおこないます。
買主のローンの手続きなどが終わったら、決済と物件の引き渡しをおこないます。
決済日には、買主の残代金の支払いと、不動産の所有権移転登記、物件の引き渡しを同時に実施します。
遠方からの売却であっても、決済日には可能な限り足を運ぶのが理想です。
どうしても立ち会えない場合には、親戚や知人、司法書士などに代理人として出席を依頼します。
弊社が選ばれている理由|スタッフ紹介
\お気軽にご相談ください!/
それでは最後に、遠方にある不動産を売却するときの注意点をご紹介します。
遠方にある不動産を売却するときには、不動産会社選びがとても重要になります。
その地域の事情に詳しい不動産会社を選ぶのがおすすめです。
地元の不動産会社なら、エリアのネットワークが広いので、購入希望者を見つけてくれる可能性が高くなります。
そのうえで、専任系の媒介契約を結ぶようにすれば、遠方にいても売却活動の様子を確認できます。
遠方にある不動産は、現地に行かなくても売却が可能ですが、買主に所有権を移転する所有権移転登記に際しては、必ず司法書士による本人確認が必要な点には注意が必要です。
これは売主になりすました悪意のある第三者が、勝手に不動産を売却するのを防ぐためです。
売主が不動産をだまし取られないよう、そして買主が購入代金をだまし取られないようにするために、欠かせないことなのです。
決済日にどうしても立ち会えない場合には、基本的には司法書士が本人確認のために面会に出向く必要があります。
しかしどうしても面談できないケースでは、本人確認書類や売主へのヒアリングの実施などにより、本人確認を済ませることもあります。
決済日だけは立ち会うのが理想ですが、どうしてもできない場合には不動産会社に相談しましょう。
買主との売買契約や決済の立ち会いに、親戚や知人を代理人とするときには、委任状が必要です。
委任された代理人がおこなう行為は、本人がおこなったのと同じ効力をもつため、委任する内容はよく考える必要があります。
たとえば「不動産売却に関する一切を委任する」といった内容になっていると、代理人が勝手に売却金額を変更しても有効となってしまいます。
トラブルを避けるためには、委任する範囲を明確にしておくことが大切です。
すでに売却金額や手付金などの条件が決まっているなら、委任状に記載しておくことでリスクを減らせます。
また、委任状の有効期限も、「作成から3か月以内」「委任した内容が完了するまで」と明記しておくと安心です。
委任状は不動産会社にも用意されていることも多いので、まずは相談すると良いでしょう。
弊社が選ばれている理由|スタッフ紹介
遠方にある不動産の売却は、持ち回り契約や代理人を立てることで実現できます。
代理人に依頼するときには、委任状の内容には注意しましょう。
心配な場合には、手数料が発生しますが、司法書士に代理人を依頼すると安心です。
なお株式会社e-homeでは、明石市や加古川市、神戸市の垂水区や兵庫区エリアにある不動産売却のご相談に応じています。
遠方にお住まいで、エリア内の不動産の売却にお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。
不動産を売却しようと思ったときに、買取という言葉を聞いたことはありませんか? 買い取ってもらえるならすぐ利用したいと思っても、どのような仕組みなのかわからないと不安ですよね。 そこで今回...
2021-10-29
家を購入したあと、収入減や失業などの理由でローンの支払いがむずかしくなることがあります。 そのため家の売却を検討する方もいらっしゃるでしょう。 残債を完済しないと一般的には売却できません...
2021-11-09
マイホームの購入後は住宅ローンの返済や維持費、税金などさまざまな負担があります。 経済的に苦しくなり、売却を検討する方もいらっしゃるでしょう。 しかし「できれば引っ越ししたくない」と...
2021-11-05
近年、自宅を売却するときに「ホームステージング」を取り入れる方が増えています。 今回はホームステージングにはどのような効果があるのか、メリットやデメリット、費用についても詳しく解説します...
2021-12-17
この記事のハイライト ●借地権付き建物を相続する際に地主の許可は不要だが遺贈の場合は承諾が必要●建物の増改築や建て替えをおこなう際は地主から許可を得る必要がある●借地権付き建物を売却する際は地主から許可...
2024-12-17
この記事のハイライト ●本来の相続人に代わって被相続人の財産を相続することを代襲相続と言う●代襲相続が起こるケースは死亡のほかにも相続欠格や相続廃除されているケースがある●代襲相続人の範囲は本来の相続人...
2024-10-01
この記事のハイライト ●不動産は現金よりも相続税を抑えられる可能性がある●不動産を相続すると相続時のトラブルや管理の負担などが懸念される●現金の相続にもメリットがあるので相続税額だけではなく総合的に考え...
2024-09-10
この記事のハイライト ●養子縁組には普通養子縁組と特別養子縁組がある●養子の人数も相続税の基礎控除額に影響する●養子縁組をする際は相続人にも説明しておくことが大切養子縁組をして養子に財産を残したいとお考...
2024-08-13
この記事のハイライト ●空き家の浄化槽を清掃しないと悪臭や汚水の排出の原因になる●長期間使用しない場合は「浄化槽使用休止届出書」を自治体に提出して休止する●浄化槽法により定期的な保守点検や法定検査を受け...
2024-11-05
この記事のハイライト ●相続空家の特例とは相続した空き家の売却益から最高3,000万円まで控除できるという制度●相続空家の特例は共有名義の不動産にも適用できるが誰と共有しているかによって適用範囲が異なる●...
2024-09-24
この記事のハイライト ●空き家のご近所トラブルの事例は庭の草木が伸びる・ゴミの不法投棄・犯罪の温床になるなどがある●ご近所トラブルを回避するには管理会社や防犯会社などを利用して空き家を適切に管理すること●...
2024-08-09
この記事のハイライト ●相場から見る空き家の売却タイミングは不動産価格市場が右肩下がりにあるとき●築年数から見た場合は建物の資産価値が年々減少していくため築15年以内の売却がおすすめ●住宅ローン金利の観...
2024-06-18
この記事のハイライト ●不動産売却時に利用できる「3,000万円控除」とは譲渡所得から最大で3,000万円まで差し引くことができる制度●マイホームの売却時に利用できる3,000万円控除は自分が住んでいる...
2024-11-29
この記事のハイライト ●計算ミスや評価額の間違いなどで相続税を納めすぎてしまうことがある●相続税還付の手続きは相続税の申告期限から5年以内におこなう●還付された事例に広大地の評価額減額や不整形地の評価額...
2024-08-27
この記事のハイライト ●不動産取得税とは土地や建物といった不動産の所有権を取得する際に課税される税金で都道府県に納める●死因贈与の場合や相続時精算課税制度を利用する場合は課税対象となる●建物や住宅用の土...
2024-03-26
この記事のハイライト ●相続税の物納とは、相続税を現金ではなく相続財産で支払うことをいう●物納できる財産には優先順位が定められており、好きなように選ぶことはできない●物納申請は条件が厳しく、また事前準備...
2023-11-14
この記事のハイライト ●契約不適合責任は不具合が契約書にすべて書いてあれば責任問題の回避ができる●契約不適合責任があれば、買主は4つの権利を売主へ請求できる●インスペクションでの不具合や心理的瑕疵の告知...
2022-10-25
この記事のハイライト ●インスペクションとは、専門資格を持つ検査員が目視や計測で建物状況を調査すること●不動産売却前にインスペクションしておくと売主・買主双方にメリットがある●インスペクション費用相場は...
2022-10-04